スキズ世界観考察① 後編
スキズ主軸世界線のストーリーまとめブログ後編です。
前編はこちら
MIROH以降から少しストーリーが複雑になりますが、その分理解するとMVの面白さが3250801倍増します!!!!!!!!!
STEP OUT!!!!!
4:MIROH
MIROHは迷路の意味。
Stray Kids "MIROH" M/V - YouTube
キッズにとって初めて飛び込む大人社会はまるで迷路のように複雑で意地悪な環境だったと思います。
I am YOUで遠くに眺めていたCIty Jungle(シティジャングル・ビル群)に足を踏み入れると、そこには権力を振りかざす支配者と洗脳されたように賛同する大人の姿が。
キッズはこの支配者がかつてDIstrict9の施設で洗脳機関を作っていたのだと悟り、間違った世界に革命を起こそうと動き出します。
まずはアイエンがセレモニー会場の監視カメラを見ながら内線で指示。
他のメンバーたちは一般市民に紛れてセレモニー会場に潜入します。
リノを先頭にして突撃。
大慌てで壇上から立ち去る支配者たち。
キッズが支配者から権力を奪い取りました。嬉しいことにスキズには賛同者もついています。(画像下で手を掲げている人たち、おそらくSTAYの比喩)
最後はCIty Jungle(ビル群)の中に身を置くスキズのカットで終わります。もう社会を眺めるだけのキッズではありません。革命を起こしたのです。
MIROH:補足
Clé1:MIROHの収録曲にある「승전가 (Victory Song)」のUNVEIL動画にて革命を宣言する台詞があります。
Stray Kids <Clé 1 : MIROH> UNVEIL : TRACK "승전가(Victory Song)" - YouTube
We are Stray KIds, the owners of Cle. -僕らはStray Kids(彷徨う子供たち)で鍵の持ち主だ。
Our beginning is District 9. -始まりはDistrict 9(第9地区)から。
We break the frame, escape the system and go beyond the fixed line toward STAY. -枠組みを壊し、システムから逃れてSTAY(居場所)に向かって境界を越えていく。
5:Side Effects(副作用)
革命を終えたスキズを待ち受けていたのは悲惨な結果でした。
↓カムバ前に出されたトレーラーより物語は続きます。
Stray Kids "Clé 2 : Yellow Wood" Trailer - YouTube
キッズはエレベーターに乗り込み次の目的地へと向かいます。
ドアが開くとそこにはMIROHの支配者がまた同じように権力を握っていたのです。
タイムリープ?過去に戻ってしまったのか?違います。
「The world is the same(世界は同じ)」のプラカードを持つ支持者の姿。何度革命してもこの権力構造を変えることはできないのです。
そこでバンチャンは鍵を取り出します。
エレベーターに鍵を差し込むと「YW(Yellow Wood)」へのボタンが押せました。
City Jungleでの革命に失敗したキッズたちは、今度はYellow Woodで新たな冒険を始めることになります。
Yellow Wood:ロバート・リー・フロストの詩に登場。旅人が黄色い木を分岐として2本に枝分かれした小道にさしかかる。あえて足跡のない道を旅人は選びました。
そしてSide EffectsのMV/teaserに繋がります
Stray Kids "부작용(Side Effects)" M/V Teaser 1 - YouTube
エレベーターを降りるとそこには1本の黄色い木。
そしてキッズは2択を迫られます。
「迎えに来たバスに乗り込む」か「バスには乗らず自分たちで前に進む」か。
バスを使えばどれだけ楽な事か。
しかしそれは危険な一歩となります。
なんとバスの運転手はMIROHでの支配者、そしてバスには支配者のモチーフであった”獅子”の飾り。
Stray Kids "부작용(Side Effects)" M/V - YouTube
無事にバスに乗らない決断をしたキッズは自分の足で歩き始めます。そこに出現する2つの月。
歩いた先で乗り捨てられたトラックを発見しました。全員で乗り込みリノの運転でさらに先へと進みます。
しかし草原の途中で行き止まり。これ以上は進めません。
その様子を写真で記録するスンミン。スンミンの行動がのんきに思えたのか突如ブチ切れてカメラを投げ捨てるヒョンジン。
ヒョンジンのこの極端な激情は革命失敗による”副作用”だと考えられます。
喧嘩していても仕方がないのでまた別の道をトラックで走り続けます。
しかしキッズの行動は全て支配者にバレているのでした。
監視カメラにはトラックが映り込んでいます。そもそもこの乗り込んだトラックにはMIROH支配者の”獅子”の刻印。
バスに乗り込んでも乗り込まなくても結局は支配者の思い通りとなってしまうのでしょうか。
いや、スキズは支配者に抵抗し続けます。
追跡するライトに照らされてしまいますが、今度は自分たちの足で草原を駆け抜け逃げ切る選択をしました。
そしてMVはヒョンジンが横たわるシーンに切り替わります。
革命失敗の副作用が強く出現したヒョンジンは意識を失っていました。
いつからヒョンジンの夢の中だったのでしょうか。Yellow woodのバス停から?支配者の監視にバレた夜道から?
正解はわかりませんが、どちらにせよスキズは支配者に捕まることなくまだ冒険を続けます。
6:Double Knot
Side Effectsで支配者から逃れたスキズ。しかし監視の目は続いていました。
Stray Kids "Double Knot" M/V - YouTube
DIstrict 9と同じようにドローンの監視カメラ。
それでもスキズは冒険を続けます。
MVにはまだ使い道のわからない鍵がそろっています。この鍵で開く新しい世界を目指してスキズは歩みを止めません。
MVの最後は「The Owners of Clé(鍵の持ち主)」の文字が現れます。これはVictory SongのUNVEILでも使われた言葉。たとえ革命に失敗してもスキズに必要な鍵はまだ手元にあるのです。
7:Astonaut
スキズは一度I am YOUでアジトにした廃ビルの屋上に戻ります。
Stray Kids(스트레이 키즈) "Astronaut" M/V - YouTube
左:I am YOU 右:Astronaut 同じ回転遊具で遊ぶ。
そんな中副作用が強く表れていたヒョンジンがあるものを発見します。
音が鳴り、何かを知らせてくれているような球体。
得体の知れない”何か”に導かれるようにしてヒョンジンは走り出しました。
進む先には数々の障害物が。
これまで通過してきたMIROH~Side Effects~Double Knotのモチーフと少し似ています。
それでも”何か”が呼び続けます。ヒョンジンはこの球体の声を道しるべとして進む足を止めません。
雷が轟く暗い一本道をヒョンジンは孤独に彷徨い続けます。
そしてついに声の元にたどり着きました。
ヒョンジンをずっと呼び続けていたのはバンチャンでした。
実はこのAstronautのMVは革命失敗の副作用が出たヒョンジンの心象を反映しています。
I am YOUの時に戻り誰にも干渉されず自分たちだけの楽しい空間で過ごしたい。冒険に対する恐怖心が強くなり一人で葛藤していました。
しかしバンチャンはそんなヒョンジンの手を放すことなく、全員で先に進めるように呼び戻したのです。
そんなバンチャンの声を聞きヒョンジンは副作用を克服して他のメンバーと同じようにドアをくぐります。
8:바람 (Levanter)
Astronautで一致団結したスキズは再び街中を彷徨います。
Stray Kids "바람 (Levanter)" M/V - YouTube
バンチャン、ハン、スンミンは廃れたエレベーターを発見しました。
中に入ると一枚の紙きれが落ちています。
紙の正体はバスチケット。これはSide Effectsで支配者がバスの運転手に扮装していた際に手渡していたものです。
今のスキズには必要ありません。
チャンビンとアイエンが歩いたトンネル内にも同様にバスチケットが落ちていました。
スキズにとって重要なのは「誰かの世界を乗っ取る事」ではありません。自分たちで「新しい道を歩む事」です。
バスチケットを燃やし過去の世界と決別します。
するとエレベーターが燃え盛ってしまいまいました。
代わりにHellevatorとよく似た紫色の草原と新たなドアが出現。
バンチャンが扉を開くと金色の草原が広がっていました。
次々と扉の中に入っていきます。
Astronautのヒョンジンのように迷って置いていかれるメンバーがいないように全員が先へ進むまで見届けるバンチャン。
扉の先には2つの月が昇っていました。
これまでのMV内でもよく登場していた2つの月。
ついに交わり1つの月となりました。
最後には「STEP OUT OF CLÉ(鍵からの離脱)」
つまり、鍵(与えられた道しるべ)を手放すことで新たな居場所を見つけることができ、分離していた月を元に戻す事ができたのです。
「スキズがなぜ冒険を始め、何を得たのか」が、Hellevator~LevanterのMVによって表現されていた事が少しでも伝わったでしょうか。
Levanterは特に意味深なシーンが多いですが、「つまりどういうこと?」という補完が公式から提供されているので以下の補足・考察も読んでいただけるとよりわかりやすいかと思います。
おまけ:補足・考察
「君と離れた瞬間、2つの月が重なり1つの光芒になった。」
GO LIVEのアルバム発売前に「プロローグ」として出された動画がLevanterまでの物語のまとめになっています。
以下抜粋しての翻訳
Stray Kids : Prequel (Highlight Reel) - YouTube
人は生まれつき違うという。しかし、私たちは同じシステムに洗脳された。では、どうすれば違う個人になれるのか?
私たちはここを抜け出して本当の自分自身を見つけることにした。……あなたと。
前に進むためにMIROH(迷路)に身を投げた。しかし、何も変わっていない。私たちは世界に背を向け、踏んだことのない道を選んだ。
私たちは恐怖と無力さを分かち合い、お互いに頼りあった。
私たちは拳に握っている鍵について熟考した。鍵は罠だった。私たちは歩んできた道について考える。
君と離れた瞬間、2つの月が重なり1つの光芒になった。
輝く光は私たちを本当の自分へと取り戻してくれた。おそらく最初から月を1つにできたのは私たちだったのだろう。
また、バンチャンがLEVANTERのINTRO動画にてメッセージを残してくれています。
Stray Kids [INTRO "Clé : LEVANTER"] - YouTube
「全ては無駄なことではなかったんだ」「自分がここまで来られた理由はこの全てを経験したからだ」
悩んでいること自体が正解。
皆さんがしている全てのことが正解かもしれないので、自分自身を信じて、やりたいことをやれば良いことが起こると思います。
以降は私自身の考察です。
D9では「個人として生きたい!」と意気込んで外の世界へ飛び出しました。
しかしいつの間にか「管理していた汚い大人にはなりたくない」「子供たちだけのこの空間が心地いい」と感じたI am YOU、「支配者の世界を乗っ取る!」と意気込んだMIROH、「この先に素敵なゴールがあるんじゃないか」と旅をしたSide Effectsなど少し目的が変わり気持ちにブレが生まれています。
この心配、葛藤、固執、挫折などの不安定な感情が2つの月として現れたのかなと。
しかし失敗してきた過去や負の感情を抱えていた自分のことさえ愛し、そのおかげで今の自分がいる事に気が付きます。
スキズにとって必要だったのは鍵(手段)やゴールではなく「個人として生きられる居場所」だったことを思い出します。
最後には鍵やゴールに執着していた自分•大人になりたがらない自分とは決別できました。気持ちのブレが無くなったことで月は1つに戻ります。
STRAY KIDS EVERYWHERE ALL AROUND THE WORLD
YOU MAKE STRAY KIDS STAY
スキズのシグニチャーフレーズ。
「世界中には迷っている人々がいる」
「そんな人々の居場所を作る」
道に迷っているのはスキズだけではなくどこにでもいます。
感情や思考を抑制し自分で自分がわからなくなってしまった人。
そんな人々の過去を全て受け止めたうえで新しい居場所が作れるように。
Levanterまでの物語はスキズ自身の居場所だけではなく
孤独に戦う私たちが1つに集まれる居場所を作ってくれた物語だったのかも。
考察おわり!
D9~今回の5starまで特にフィリックスやアイエンの単独行動が描写されている感じがあるので、個人を追っての考察はまた別に。5starカムバ後にしたいな。
ここまで読んで下さった方、ありがとうございました。
このブログの製作者:えねみ
スキズの世界観考察① 前編
スキズの世界観がよくわからない!!!!!!!!!
そんなあなたへ。
今後のカムバをより楽しめるようにオンニが8人が歩んできたエピソードをまとめてみたよ。
TAKE OFF!!!!
https://twitter.com/Stray_Kids/status/1202512955306205185?s=20
↑過去に公式からスキズのストーリーを追うための地図が掲載されました。私はこの地図内の物語を「主軸世界線」と呼んでいます。
スキズは並行世界がいくつもあることが明言されていますが、今回は中心部となる世界線の物語考察。
この地図に則ってプレデビュー曲「Hellevator」から5thミニアルバム「Clé:LEVANTER」までのMVを時系列順に並べ物語をまとめてみました。
https://twitter.com/enemINing/status/1570991619935182853?s=20
↑昔ツイートした主軸世界線の流れ。この画像に載っているMVを引用します。
物語考察ブログは前編と後編に分けます。
前編はMixtape「Hellevator」→I am NOT「District9」→I am WHO「My Pace」→I am YOU「I am YOU」まで。
以降のCléアルバムシリーズは後編に続きます。
後編から複雑だけどかなり面白くてMVの深みが倍増するので後編まで一気に読み推奨です。
1:Hellevator
Stray Kids "Hellevator" M/V - YouTube
スキズたちはアジトにしている廃墟がありました。誰にも干渉されず自分たちで楽しく過ごせる空間。
しかし各々に漠然とした不安があります。このままで良いのだろうか。子供たちだけで何が正解なのかもわからず過ごす毎日。
そんな中、ハンが地獄(HELL)行きのエレベーターを見つけます。
何かを手に入れるためには不安や苦悩も乗り越えなければ。ハンはこのエレベーターに乗り込みます。
I'm on the Hellevator -Hellevatorに乗って난 올라갈게 -僕は上がる어두웠던 내 과거 탈출해 -暗かった過去から脱出し내 깜깜했던 앞길을 비춰 -真っ暗だった未来を照らす
エレベーターの到着先は美しい花畑でした。
他のメンバーたちもハンを追いエレベーターに乗り込みます。
開放的な執着点。
しかしこのただ美しいだけの景色が本当にスキズの求めるゴールなのでしょうか。
ふと見上げると空には反転した街並みが。
自分が過ごしていた空間よりもさらに大きな世界が存在していることに気が付きます。
地獄を抜け出したスキズはこの街並みで新たな冒険を始めることになるのです。
初めはデビューする事が目的だったサバイバルから、デビューした先では厳しい大人社会(芸能界)でのサバイバルが新たに始まることの比喩かと思います。
2:District 9
Stray Kids "District 9" M/V - YouTube
ここはまるで子供たちの収容施設。全員同じ服を与えられ、学習システム、表現方法、全て管理されています。
ある日バンチャンは壊れたドローン(監視カメラ)と割れたガラス片を発見。
手をかざしバリアが張っている事に気が付きました。この透明な壁にぶつかりカメラが壊れてしまったようです。
大人たちに管理されたこの閉鎖空間から抜け出したい。バンチャンは脱出を企てます。
施設内でリーダーを担っているバンチャンは管理を任されています。
この日も普段通りの点呼……をすると見せかけ、仲間に赤いメモを手渡しました。
バンチャンからの脱出計画を受け取ったキッズ。
ついに決行する日が来ます。
深夜、キッズは施設を飛び出して準備していたバスに乗り込みました。
そして制服のように与えられた真っ白の服を脱ぎ捨て私服に着替えます。
そのままバスを走らせバリアの壁を破壊。管理から抜け出す事に成功したのです。
バスから降りスキズがたどり着いた先は荒廃した建物。
大人に管理された世界から脱出し自分たちだけのアジトを建立します。
Get lost 여긴 우리 구역 -ここは僕たちの区域get outta here -出ていけ여기 네 자리는 없어 -ここに君の場所はないDistrict 9 -第9地区
3:My Pace→I am YOU
Stray Kids "My Pace" M/V - YouTube
District 9で自分たちだけのアジトを建てたスキズは新たな冒険を始めます。長い長いトンネルの中を走り抜けまだ見ぬ世界へ。
Stray Kids "I am YOU" M/V - YouTube
トンネルを抜けた先はまた別のビルの中でした。My Paceの衣装から私服へと着替えたキッズは大人とは逆方向へ足を進めます。
廃ビル内を歩き屋上へとたどり着きました。
Hellevator、DIstrict 9で自分たちの居場所を作ってきたキッズがI am YOUにてまた新たな居場所(アジト)を作る事ができたのです。
Hellevatorと似た小道具がI am YOUでも使われています。
ストライプのソファ、アナログテレビ、自転車、ショッピングカートなど。またHellevatorでは1人バスケットボールを抱えるバンチャンのシーンがI am YOUでは全員で遊ぶカットに変化。
スキズは不安、管理、焦燥感などから脱出して開放的なアジトへ身を置く喜びを感じました。
あの時見上げていたビル群はもう自分と同じ目線。
しかしこれだけで終わらないのがStray Kids。
大人への反抗、世界を改革するためにこの正体不明なビル群の中へ身を投じるます。
以上がI amシリーズまでの物語の流れです。
スキズたちは管理された世界からの脱却、自分たちだけの世界の建国(アジト作り)に成功しました。
そして次に始まるCléシリーズのキーワードが「鍵」。そもそも3作のアルバムタイトルにある「Clé」がフランス語で「鍵」の意味を持ちます。
新しい世界へ足を踏み入れ鍵を探したり、見つけたり、惑わされたりしながら冒険を続ける様子を後編のブログに書きました。
ここから更に世界観の厚みが増して神メニュー以降に繋がる伏線も出てくるのでそのまま後編まで読んでほしいです。(頑張ってまとめたので)
後編
このブログの製作者:えねみ
NMIXX考察③ MIXXTOPIAって何?
NMIXXの世界観がわかりそうでわからない。
もどかしい!!!!!!!
そんなあなたへ。
世界観の輪郭くらいはつかめるようにオンニがNMIXXのストーリーをまとめてみたよ。
過去に「DICE」MVが出る前に考察したブログ①②があるけど全然読まなくて平気です。(LMLTのカムバで考察が色々と変わったので)
さっそく公式からの供給を引用しながら物語を読み進めていきましょう!
1:MIXXTOPIAを知った日
[NMIXX] New Frontier: MIXX, you imagine - YouTube
ある日、「MIXX」に関する物語を読むNMIXX。
ユニークな想像をつめこんだ箱が心の奥深くにあることを知ります。この箱の中ではどんな不思議なことも全てが「現実」に。
NMIXXたちはこの想像が現実になる箱を「MIXX」と呼ぶようになりました。MIXXは想像すればするほど拡大していく空間でした。
ベイ「まって、空間が広がるってどういうこと?」
例えばオレンジジュースを思い浮かべてみて。次はそのオレンジジュースを湖にするの… どう?考えが変わったら空間が広がったでしょ?
こんな感じでNMIXXは、
奇妙で美しいMIXXを広げる
虹の彼方の、MIXXTOPIAに向かう
MIXXの先にある、まだ想像もつかないようなMIXXTOPIAへ思いを馳せるようになりました。
2:MIXXTOPIAへの冒険を決意
[NMIXX] New Frontier: Declaration - YouTube
デビュー時の宣誓動画によってNMIXXがMIXXTOPIAへ向かう決意をしています。NMIXXはある日幻想をみます。
幻想の中では甘いドーナツの香りがして、空にはクラゲが飛び交っていました。
しかし、現実では幸せと苦痛、希望と絶望が共存しています。疎外される人もいます。無防備なまま立ち向かう人もいます。
NMIXXはそんな彼らと共にMIXXTOPIAへ進んでいきたいと考えました。こうして冒険をスタート。
3:冒険の1歩目「O.O」
NMIXXは大冒険を始めます。その1歩目がデビュー曲「O.O」
船に乗り込んだり荒廃した街中を駆け抜けていきました。ギュジンが壁をぶち破ると突然ドーナツショップの中に。
幻想でみていた甘いドーナツや空を泳ぐクラゲや魚の群れの中に、現実として自分が降り立てたんです。(MIXX=想像が現実になる)
しかし甘い夢だけで冒険は完結しません。
周囲と違う道へ進もうとする事は疎外感や未知への恐怖、不安といったマイナスの感情にもぶつかります。
そんな不安が実体化してしまったのが2ndシングルの「DICE」
4:冒険中の障害「DICE」
NMIXXの「恐怖心」が巨大なネコとなってしまいました。このネコからゲームの挑戦状(=不安に勝てるかどうか)を叩きつけられます。
しかしNMIXXは臆することなくゲームに挑戦。
恐怖心を克服しゲームに勝つとネコは小さくなりました。
その後ネコの周りで不思議な緑色の染料を発見。
これは一体……
5:緑色の甘い誘惑
[NMIXX] Docking Station: Declaration - YouTube
NMIXXは冒険を始めたことで様々な仲間(=NSWER)に出会いました。ライオン、クジラ、クラゲ、そしてネコ。
NMIXXとしてデビューしたことで様々なファン(NSWER)に出会えたことを動物として比喩してくれているのかも。
このままMIXXTOPIAへ無事辿りつけるだろうか?いや、そうじゃないかも。
とても甘い緑色の何かが邪魔しているから……。
6:緑色の秘密
緑色に関して、「DICE」で発見したネコの緑染料だけでなくもう1つ不思議なことが。
それは突然現れた「SWEET OASIS」というキャンディショップ。このお店は緑色のキャンディしか売っていません。
お店に来た人は必ずグリーンキャンディの写真を撮ります。そしてその過剰な甘さの中毒となるのです。
NMIXXはこの不審な店舗の調査を開始。
そして、衝撃の事実が明らかになります。
様々なドーナツやキャンディを扱っていた老舗スイーツ店「PICK N MIXX」から「SWEET OASIS」に店主が変わっていたのです。
NMIXXが「PICK N MIXX」を忘れるわけがありません。
MIXXTOPIAへ向かうための最初の一歩として歓迎された場所だったからです。
そして調査中、店員の「モノポール」という怪しい人物が浮上。
SWEET OASISの店舗、そして緑染料の調査を進めます。
キッチンへ緑染料を持ち帰り研究していると……。強迫観念、完璧主義、憎しみ、差別、独身、恐怖尋問などで構成されていることを発見しました。
この染料を使いNMIXXの行く手を阻んでいたのです。
SWEET OASISから機密文書を発見。
NMIXXの内なる恐怖を巨大なネコとして激化させたり、NSWERの多様性を排除する衝撃的な計画などが含まれていました。
NMIXXに起こった奇妙な事はモノポールが原因であることに気づきます。
7:NSWERの救出
SWEET OASISの秘密の部屋でガラス瓶に閉じ込められたNSWERを発見。
捕まったNSWERを発見するのは初めてではありません。NMIXXは以前フレームに閉じ込められたNSWERの脱出を助けたことがあります。↓
O.Oでのことかな?
調査の結果、NSWERはガラス瓶の中で眠りに落ちたことが確認されました。そのまま緑色に染色されたNSWERはだんだんと多様性を失います。
最終段階では店頭で販売されているキャンディとそっくり。
NMIXXはNSWERを救うためにある計画を考案。見事でありながら気まぐれで愛らしい計画とのこと。
NMIXX "Love Me Like This" M/V - YouTube
LMLTのMVでビンからNSWERを逃がした後にタトゥーにしてたけど…自分の体内に取り込むとか?わからない。
現在ギュジンはTAP-TAPシステムを改良し様々な発明品を開発中。
ヘウォンはMIXXTOPIAへ行くために色々な計画を練っている。
とにかく、SWEET OASISやモノポールに関する情報をNMIXXに送ってください!!待ってます!!!!
というのが現在までの話の流れです。
どうですか?少しは世界観がつかめましたかね。
3月にカムバしたばかりだというのにもう次のカムバが待ち遠しくてたまらない。どんな風に話が進むんだろう。気になるよーー!!
このブログではタイトル曲のMVに絞って引用しましたが他の収録曲MVとの関連性も考察しがいがありそう。
今までエンミちゃんの世界観がわからなかった方もこれを機にたくさん知ってくれたら嬉しいです。
おわり。
このブログの製作者:えねみ
ブログ内に記載した動画以外の引用元:NMIXX LETTER
[MIXXLETTER] Vol. 01 The Explosive Popularity of Sweet Oasis Green Candyhttps://t.co/OOdkZgtQOB#NMIXX #엔믹스#expérgo#Love_Me_Like_This pic.twitter.com/LWIfnFhex6
— NMIXX (@NMIXX_official) 2023年3月2日
NMIXX考察② 幻想に騙されないで
こんなにオタクを悩ませるなんてJYP変態でしょ
↑JYPの思惑通りNMIXXの迷路にはまった私の図。
NMIXX考察①ではカムバ予告を読み解き、今MIXXTOPIA(理想郷)へ向かう冒険が始まっていることをまとめました。
そこでNMIXXの冒険を妨害するXXIWNが登場しますが、妨害するどころかむしろMIXXTOPIAへ招待しているかも……?と混乱する事態です。
今回は、結局XXIWN(ネコ)は敵なの味方なの?MIXXTOPIAってナニ?といった考察をNMIXXの物語と共に考察していきます。
前作「AD MARE」からの続編
まず今回の「ENTWURF」ですが前作「AD MARE」からの続編である事はほぼ確実です。理由は単純なのですが↓
https://www.instagram.com/stories/highlights/18049018954308060/
インスタの😾ハイライトに30週前の「AD MARE」と今回の「ENTWURF」の予告をまとめて掲載。なのでこの2作を合わせてのNMIXXの世界観考察です。
NMIXXの物語
NMIXXの始まりの物語は何でしょう? 「O.O」ではありません。
「New Frontier: Declaration(新開拓の宣誓)」です。グループのビジュアルイメージが出る前にストーリーテラー的な動画が出ています。この文章も引用しながら物語を読み解きます。
1:幻想の中
ある日私たちは幻想を見た。息を吸うたびに甘いドーナツの香りがして、空にはカラフルなクラゲが飛び交っていた。みんなで競争のように駆け抜けて動物の真似をしながら遊んだりした。
ドーナツやクラゲに見覚えがあります。「O.O」のMVに登場しましたよね。
つまりこのドーナツショップは幻想を見ている最中だったということです。
また動物といえばアリスの訪れる"不思議な国"には多くの動物が人間と同様に暮らしています。
アリスのように「どんなに不思議で魅力的な世界があっても結局は夢オチなんだ」と表現しているのかもしれません。
NMIXX世界観の中にアリスモチーフが数多く登場しますが長くなるので下部におまけとして載せておきます。
2:現実のような夢
しかし目を閉じる瞬間、私たちは現実を見る。ここには幸せと苦痛が共存し、希望と絶望が共存する。疎外される人や、冷たい風に無防備なまま立ち向かう人がいる。
目を閉じて現実をみる? 普通、目を閉じて見るものは夢や幻想ではないの?と思いませんか。
この文章の解釈は「O.O」の歌詞を読むとわかりやすいです。
현실같은 Dream은 이제 지겹지 않니? -現実のような夢にはもう飽きたんじゃない?
目を閉じて”夢”を見たって私たちの想像力じゃ現実くらいしょーもない夢で終わるよ(意訳)みたいな感じかな。
またその”夢”は幸せも苦痛もユートピアもディストピアも共存する、ミックスされた夢なんです。えっ、MIXXTOPIA(ミックストピア)…ってこと……?
3:目を開ける
私たちは彼らと一緒に目覚めようとする。私たちが夢見る大海に向かって共に進みたい。誰かに無駄なことだと非難されるかもしれない。でもそんな事は関係ない。
あくまでもNMIXXは目を閉じて見る”現実のような夢/MIXXTOPIA”で満足するのではなく、目を開けて輝く世界を見たいということでは。
そしてNMIXXが誘う”彼ら”とは現実の中でディストピア側にいた人の事。NMIXXは不幸を感じている人を助けて一緒に輝く世界を目指そうとしています。
4:永遠のユートピア
そこは全てが新しく、全てが永遠で、全ての事が繋がっているはずだ。私たちはその世界を喜んで受け入れ、愛する準備ができている。ユートピアに向かおう、NMIXXと一緒に。
NMIXXは目を開けて見るユートピアへと向かおうとしています。ここを表現しているであろう歌詞が「O.O」に。
두 눈이 커져 Like 'OO' -目が丸くなる’OO’みたいに
Zero + Zero = ∞ -O + O = 無限大
’OO’と目を開いて冒険すれば、無限に広がるユートピアを見つけることができるという歌詞なのかなと思いました。
ん……?
MIXXTOPIAは希望と絶望が共存してるからダメで、結局は全てが永遠のユートピアを目指すってどういうこと!?って思いませんか。「ENTWURF」ではNMIXXがMIXXTOPIAを目指す招待状をくれたのにね。
私の勝手な憶測ですが、偽MIXXTOPIAと真MIXXTOPIAの2つの世界が存在する、という話をします。
鏡の中のMIXXTOPIA
偽MIXXTOPIAが希望と絶望がミックスされた世界。甘い夢も、冷たい現実も、両方を見せてくる世界。そして敵のXXIWNが誘ってきた世界です。
TOWARDS THE MIXXTOPIA -MIXXTOPIAにおいで
MIXXTOPIAの文字が反対から書かれています。
しかもNMIXXが目指している場所は月を比喩に使われてる(月の話は下にまとめてます)のに、XXIWNに誘われたボードゲームのゴールは太陽の絵が描かれているんですよ。
なので、XXIWNに「ここにMIXXTOPIAがあるからおいで~」と誘われてゲームをクリアしたところで、偽MIXXTOPIAにしか行けないんじゃないかと推察。心配。
やっぱりXXIWNは敵です!!!!
そしてがNMIXX目指す真MIXXTOPIAとは、全ての人々の多様性(MIX)が尊重され、不幸だった人が幸福に暮らせるユートピア、という事だと思います。
元々NMIXXというグループ名も「新時代の最高の組み合わせ(MIX)」からの造語ですし、MIXXという言葉はポジティブな意味で使っているはず。
INTO THE MXTP
絶対にミクトピに行こうね❣
ということで、NMIXXの冒険物語の読み解きを終わります。
おまけ:よく登場するモチーフ
よく登場しているモチーフを3つにまとめました。
- 不思議の国のアリス
- 海
- 月
このキーワードは全て”冒険”に繋がっています。
アリスとの共通点
「不思議の国のアリス」は少女アリスが穴の中に落ち異世界に迷い込む物語。続編「鏡の国のアリス」では今度は鏡を通してまた異世界を冒険します。結局はただのアリスの夢の中だった、というオチです。
小説(原典)、アニメ映画、実写映画など色々と展開されていますが全て”アリス”としてまとめます。
このアリスとNMIXX世界の共通点を探していきましょう。
わかりやすいのがネコの存在。
敵対者XXIWNとしてネコが何度も登場していますが、アリスにもチェシャ猫がいます。常にニヤニヤ笑い神出鬼没の奇妙なネコ。
アリスは白ウサギを追いかけ穴に落ち上下反転した世界(不思議の国)に到着します。「占(TANK)」MVで反転したカット。
アリスのティーパーティー。MVでもスイーツやコーヒー紅茶がよく映っていました。やっぱり幻想の中なんだ。
アリスを誘惑するEAT MEクッキー。上のティーパーティー画像にもクッキーがあります。
スイーツをつまみ食いすると巨大化したアリス。「占(TANK)」MVで巨大化しているベイ。
「ENTWURF」ティーザーでも登場した望遠鏡。映画では白の女王が使用していました。
「ENTWURF」ティーザーのギュジンが赤の女王とビジュアルが酷似。
このように不思議な国を冒険するアリスの世界とリンクする部分があるのでモチーフとして選んでいる可能性が高いです。
海との関係性
海洋生物がよく登場しています。クラゲ、魚、クジラ、カメ。そもそも「AD MARE」のパッケージが海洋生物でした。
また「AD MARE」というタイトルですが、ラテン語で「海へ向かう」という意味があります。
そして船のモチーフ。
「O.O」MV内だと荒廃シーンと天空シーンの両方で登場。また、「New Frontier: Declaration」でも船を現す言葉を使用。
私たちのその小さな一歩のために、ためらうことなく甲板に足を踏み入れる。
甲板とは船の上部にある床の事です。冒険へ進むために乗船したという意味。この船で幻想の中も駆け抜けて行ってほしいな。
2022/03/13のインガ背景映像に船と「1872」の文字。1872年に「メアリー・セレスト号」という船が発見されています。乗員全てが消えたという謎が残っており、これがNMIXXと関連するのか興味深いです。
このように海にまつわるモチーフを使用して大航海/海への冒険を表現していそう。
月との関係性
「AD MARE」ティーザーで登場した画像に月面の写真。2つの丸が双眼鏡から覗いた演出にも見えます。もしくはバーチャルゴーグル。目指す先が月という意味?
「O.O」MVで登場した車。ナンバープレートの「MARGARET・H」とはアポロ11号の月面着陸計画でプログラムを担当したマーガレット・ハミルトン氏の事。「1201」はアポロがエラーを感知した時のアラーム表記。
背景にあるポスターはアポロ月面着陸で実用されたランデブーの事。宇宙船は母船と月に着陸する月着陸船の2つに別れ、月面探査後に再びドッキングする。
「GEMINI」は2人乗りの宇宙船。アポロ計画を実行する前、ランデブー・ドッキングに実用性があるのか実験をした。
アポロもまた月への冒険を意味します。
このようにアリス、海、月を通して冒険コンセプトを一貫して表現してくれていました。
「ENTWURF」はボードゲーム中で冒険しているようだけどどうやって物語が進んでていくのかな。また幻想に惑わされなきゃいいけど。楽しみ!
ひとまずMV公開前の考察はこれで終わります。
雑記
勝手にエンミちゃんが目指す真のミクトピはメタバース(仮想空間)の世界だと思ってます。夢でもなく、現実でもないけど、目を開けてしっかり見られる理想的な世界として思いつくのはこれかな。
今やaespaを筆頭にブルピンもアバターを登場させたりしてます。現実世界で辛い思いをしていてもエンミちゃんの空間にさえ行ってしまえば幸せになれるんですよ。全てが新しくて、繋がっているんです。
今回のカムバと連動してクリスタル収集の呼びかけがありました。簡単に言うと仮想通貨みたいな話。→NOW. Drops
これが本当だとしたらもう私は感動しすぎてずっと泣いてると思う。(仮想通貨はやりすぎであまり肯定できないけど)素晴らしいアイドルすぎて。エンミちゃんは希望の星。
Let me be your super hero -君のスーパーヒーローにならせてよ
エンミちゃんは私のスーパーヒーローどころかみんなのスーパーヒーローだよ……。大好き。
このブログの製作者:えねみ
NMIXX考察① 理想郷への冒険
「エンミちゃんの世界観が難しくてカムバ追えないよ~置いてかれてるよ~ㅠ_ㅠ」って方!待って!!オンニがまとめてみたから!!!!
↑供給をコレクティングしている私の図。
2ndシングル「ENTWURF」はスケッチ、下書き、計画の意味があります。実存主義のハイデガーが提唱して浸透した言葉です。簡単に説明すると「自分の可能性を信じて現在を超越しよう!未来創造!」です。
このタイトルを引っ提げてNMIXXが大冒険を始めているので一緒に見守りませんか、という考察ブログです。
さっそく現在公開されている「ENTWURF」のティーザーを解いていきましょう。
世界観の基本構図
今回のカムバはNMIXXとXXIWNが敵対するような構図。事の発端は2022/08/22 0:00のツイッターより。↓
NMIXXが「ENTWURF」のカムバ予告をすると同時にXXIWNという謎のアカウントがそれをジャミングするようなツイート。怖いよ。
次の日も妨害投稿は続きます。
NMIXXが渡してくれた「Invitation Message(招待状)」をXXIWNが塗り潰してきました。この対立構図が今回の世界観の鍵です。招待状に書かれた訳は以下の通り。
NMIXX「MIXXTOPIA(ミックストピア)へ向かう途中に妨害者が現れました。次のステップへ進むためには巨大な影に立ち向かわなければなりません。この危険なゲームに参加してくれませんか? 」
XXIWN「”NONE”から”1”を引くと何?」
今から私たちはNMIXXと共闘してMIXXTOPIAを目指します。だって招待状を受け取っちゃったから。
MIXXTOPIAって何?って感じですよね。これは1stシングル「AD MARE」からの伏線で考察が長くなるので改めてまとめます。ここではNMIXXが目指す理想郷だと思って読み進めて下さい。
では冒険に出発しましょう。以下が現時点での冒険ストーリーです。
1⃣冒険のプロローグ
7日間に渡り私たちは動画メッセージとパズルボードを受け取りました。↓
まずは7日分のNMIXXからの動画メッセージを翻訳。詳細が気になる方は拡大してみてください。
これをNMIXXの冒険の始まりを表すプロローグとして要約すると……
「私は時々頭が混乱して不安定だ。でも昔話で聞いた”オレンジジュースの湖”や”虹の彼方にある国”が気になる。この理想郷を探す冒険に出かけよう。危険は承知だがもう運命は動き出した。……ネコに変な質問をされた。怖いなぁ。」
そして冒険のゲームとしてクロスワードに巻き込まれたのです。既に答えが出ているので1枚の画像にまとめました。
7日間の英単語の大文字を並べると「DICE」と「COOL」の文字が完成。これは2ndシングルのトラックタイトルでした。
2⃣ボードゲーム
[NMIXX] Rules of Play NMIXX ADVENTURE - YouTube
パズルを解いたら次はダイスを使ったボードゲーム。ティーザー動画です。中央にMIXXTOPIAの文字。ゲームが進むにつれ中央に集まっていくようなので、このゲームをクリアすると「MIXXTOPIA」に行けるのかもしれません。わくわく!
ルールブックを持ったソリュンがナレーション。
①1人1枚カードを引き自分の役職を持つ
②ダイスを振る
③出目の合計数だけマスを移動する
注意:ボードには敵のトラップマスがある
引いたカードの役職は画像でまとめました。ルールとしてこの役職に忠実でなくてはなりません。
ダイスを振ってコマを進めるとトラップマスに。ネコから問題が出されます。
What is minus 1 from None? -Noneから1を引くと何?
この質問に覚えがありませんか? NMIXXからの招待状にXXIWNが上書きしてきた「What is None minus 1」です。「None - one = N」と解きヘウォンが「N」と答えるとネコが消え去ります。
次いでリリーがダイスを投げると出目がわからないまま動画が終わりました。チュートリアルはここまでかな。
こんな感じでMIXXTOPIA(理想郷)を目指す冒険に出かけています。
ただこの敵(XXIWN)の奇妙なネコ、恐ろしいことにMIXXTOPIAへの道を妨害しているかと思いきやむしろ招待しているかもしれないです。
XXIWN on Twitter: ""MEOW" https://t.co/o3V6qM5NKE"
TOWARDS THE MIXXTOPIA(逆から) -MIXXTOPIAにおいで
ここからがNMIXX世界観考察の本腰なのですが長くなるのでまた別でまとめました。「AD MARE」からの伏線も含めてます。↓
このブログの製作者:えねみ
IVE考察② タイムトラベラー
やられた~~~~!!!
IVEが「ELEVEN」「LOVE DIVE」「After LIKE」(以下③部作)を通して表現した事が壮大だった。既に作詞者のソジウム先生がこの物語を解説してくださったので世界観の結論を先に書きます。これは心が空っぽな過去の私に未来の私が宇宙を越えて会いに行く物語でした。
そうだったの!!?!と驚きませんか。この物語を歌詞・MVを引用しながら私なりに一本の物語としてまとめてみました。目次の「IVEの時空旅行」を押して下さい。ソジウム先生の解説も読む方はこのまま下にスクロールを。
まず、私は「ELEVEN」「LOVE DIVE」時点での世界観考察をブログにしているのですが、もし読んで下さった方がいたら9.5割くらいこちらの設定を忘れて大丈夫です……。↓
作詞者が投稿した「③部作の解説」
ではさっそく、ソジウム先生のインスタに載っていた全6枚のライナーノーツを引用し解説の要約を書きます。
https://www.instagram.com/p/Chpe5u_Jtyq/
左原文 右パパゴ翻訳
「ELEVEN」
真っ白い部屋にいるかのように単調な私の心。ある日部屋に揺れ入る光に気が付く。刻々と色が変わるこの光はどうやら頭上にある窓から差し込んできているようだ。窓の外をみてみると、そこには水中の花園/アクアガーデンがあった。理想的で神秘的なこの空間で光を放つ巨大なプリズム。いや、これは誰かの瞳のようだ……。(実はこの瞳がAfter Likeの話者)
「LOVE DIVE」
深い森の中には秘密の湖があった。(ここでの森・湖=ELEVENでのアクアガーデン・瞳) 毎晩君(瞳の持ち主)に会いに行く私。君は日が昇るとすぐに姿が消えてしまいとてもおぼろげだ。デジャブのような記憶……。この湖に映る姿は私なのだろうか、それとも君のなのだろうか。私は、愛おしい君とこの湖の底に何が咲くのか飛び込んで確かめたい。
「After LIKE」
飛び込んだ私たちは黒い深淵で目を覚ました。2人は無我夢中でこの暗闇を駆け抜けた。呼応するように光が咲き乱れる。この空間は宇宙で、そして私たちの記憶の全てだ。私たちは出会い、愛を知り、光を散りばめながら青い炎となって完全燃焼する。愛を知った私が光より早くこの宇宙を駆け抜けて真っ白な私(ELEVENの私)に会いに行く。
意訳も含んでいていますが上記が私なりの要約です。このように各曲を通してIVEの物語が作り上げられたとのこと。
IVEの時空旅行
ではソジウム先生が公開してくださった解説を元に、歌詞・MVを引用しながら一本のストーリーとして記述していきます。絵本感覚で読めるようにしてみました。
따분한 나의 눈빛이 -退屈な私の目つき
무표정했던 얼굴이 -無表情だった顔が
平凡な毎日を退屈に感じている私。白く狭い空間のように私の心は空っぽだ。
ある日部屋に揺れ入る光に気が付く。刻々と色が変わるこの光。一体どこから差し込んでいるのだろうか。
널 보며 빛나고 있어 -君を見て輝いている
널 담은 눈동자는 odd -君を映した瞳 妙な気分
私は頭上にある窓を見る。目に映るその光景/君に心を打たれ衝撃が走った。(窓が自分の目線よりかなり上にある=普段は心を素直に見せない意地っ張りな性格)
난 몰랐어 내 맘이 이리 다채로운지 -知らなかった 私の心がこんなに多彩だなんて
긴 꿈을 꾸게 해 이 방은 작은 heaven -長い夢を見せる この部屋は小さなheaven
窓の外に広がるのは湖の下に花が咲き乱れるアクアガーデンだった。(足場を見ると水面を表現した波の下に花のアート) この神秘的な空間は私の単調な心をときめかせた。
내 앞에 있는 너를 -私の前にいる君
그 눈에 비친 나를 -その瞳に映る私を
Aya, aya, aya (가만히 바라봐) -じっと見つめて
私はアクアガーデンに存在する瞳に気が付く。君の瞳は私が退屈であったことも見透かしているのだろうか。
1, 2, 3, 4, 5, 6, 7 You make me feel like eleven
사랑하게 됐거든 -愛するようになるの
平凡で充分(10)だった私は、それ以上(11)の世界がある事を君に教えてもらった。私は"愛"を知ろうと思う。
窓の外に広がっていた神秘的な空間が「LOVE DIVE」につながる。左:深い森の中、真ん中:湖・水面、右:花園を表現しているかな?
참을 수 없는 이끌림과 호기심 -我慢できない魅力と好奇心
묘한 너와 나 두고 보면 알겠지 -妙な君と私 見ればわかるはず
私は君に会いたくて毎晩湖に出かけるほど行動的になった。同じように姿を現す君も、私の事が気になってくれてるのかな。妙な関係だね。
Woo 눈동자 아래로 Woo 감추고 있는 거 -瞳の下に隠している事
Woo yeah it’s so bad it’s good
난 그 맘을 좀 봐야겠어 -私はその心をのぞいてみたい
君は一体どんな気持ちでここにいるの。ゲームの駆け引きや追いかけっこみたいでいじわるかな。でも私はただ君の心が知りたいだけ。
Narcissistic, my god I love it
서로를 비춘 밤 -お互いを照らした夜
毎夜、この湖の水面を通して私たちは出会うことができた。私は君に会えるこの時間が好きだった。
しかし日が昇ると姿を消す君。未だおぼろげな君の姿はデジャブのような記憶だ……。(日の差し込むシーンでユジンレイリズの顔を視認できていないウォニョン。一瞬のカット)
아름다운 까만 눈빛 더 빠져 깊이 -美しい黒い眼差し さらに深く溺れていく
(넌 내게로 난 네게로) -君は私に 私は君に
숨 참고 love dive -息を耐えて 愛に飛び込む
やっぱり暗闇になると姿を現す君。湖に映るのはどちらの姿なのだろう。だんだんと曖昧になる2人境界。私が君なのか、君が私なのか……。どちらにせよ私はこのアイコンタクトが心地よく、さらに愛に溺れていく。
Woo 어서 와서 love dive -早く来て 愛に飛び込もう
Woo oh perfect sacrifice yeah -完璧な生贄だ
숨 참고 love dive -息耐えて 愛に飛び込む
私はこの湖の底に何が咲くのか見たい。愛の先に何があるのか一緒に見届けよう。生贄のように残酷な未来になってもいい、それほどの覚悟がある。LOVE DIVE。
湖に飛び込んだ私たちは黒い深淵で目を覚ました。(After LikeのMVは暗転から始まる)
暗闇の中を進む私たち。(足元に道の破線) そんな私たちに応えるようにちかちかと光が輝き始める。ここは単なる湖の底ではなく星々が爆発する宇宙だった。
아마 꿈만 같겠지만 분명 꿈이 아니야 -夢みたいだけどこれは夢じゃない
그냥 좋다는 게 아냐 What’s after ‘LIKE’? -ただの 「LIKE」じゃなくてその次は?
「ELEVEN」で平凡だった私は、君と「LOVE DIVE」するほど充実した心の持ち主になっていた。信じられないがこれは夢じゃない。(でも君に「この気持ちはLIKEの次だよ?」と言ってしまうようなツンデレな性格は変わってない笑)
そして自由に(車や飛行機が比喩)駆け抜けていく私たち。私たちの記憶の欠片が多彩な色となって輝いている。
You and I It’s more than ‘LIKE’
What’s after ‘LIKE’?
私は君と出会い「LIKE」以上の事を知った。平凡で退屈だった私は愛のおかけで好奇心が生まれた。そして犠牲を怖がらず飛び込めるほどの勇気を得た。空白だったはずの私の心は愛のおかげで多彩なものになった。
そのまま冒頭カットを逆再生したようにまた暗転する。これは私たちが宇宙を駆け抜けて飛び出した(元の世界に戻った)演出。愛を知った私が行き着く先は…
宇宙を駆け抜けた私たちが行き着いたのは「ELEVEN」冒頭シーン。つまり愛の素晴らしさを知った私が、過去の退屈そうな私に会いに戻り、愛を呼び覚ましにいったのだ。上空で飛び回る絨毯のようなものは「After LIKE」を通過した未来の私たちを示唆?
そのため「ELEVEN」で登場したこの紫色の瞳も「After LIKE」を通過した未来の私の瞳である。白黒メイン衣装だったこのMVで白黒を着ていないのもこのカットのみ。花冠も着けてるイソは愛を知った未来の私。あと黄緑がもし「After Like」を計算しての衣装色だとしたら恐ろしすぎる…。
「LOVE DIVE」に鏡に映る(湖に映る)自分の姿を愛した歌詞と振付があります。それは過去の自分⇔未来の自分の間で自己愛が起きているということです……。
どうでしょうか、IVE③部作の世界観がぴったり繋がりましたか?最後は作詞者が記載したエピローグの文末でこの物語を締めたいと思います。
「窓の外を見てみて。宇宙を光より速く渡って、また私が立っているから。」
おまけ:細かい設定の考察
①「After Like」の過去の記憶
ソジウム先生が「After LIKE」で多様に輝いている姿は私たちの過去の記憶と解説しています。その”過去の記憶”を探してみました!!!!!
左:「After LIKE」MVシーン 右:過去に登場したカット
どうですか?結構しっくりくるような……? 確かに「過去の記憶=過去撮影していたもの」とするならば、至る所にカメラが映り込んでいるのも納得できます。
②「ELEVEN」で撃った矢の行方
「ELEVEN」で撃った矢が「LOVE DIVE」を突き抜けて「After LIKE」で刺さったような振付がある!と話題になりました。これは過去の私が愛した先は未来の私だった、という事です。
③You make me feel like eleven
「1, 2, 3, 4, 5, 6, 7 You make me feel like eleven」の歌詞は「10点満点中11点の気分にさせてくれる」という解釈がよくされています。私も上記ストーリーではこのニュアンスで書きました。しかし、「君に会うのは1回目ではないかも?何度も会ったような気分だ」というダブルミーニングでも面白いと思います。
④リンクする2つのカット
左:ELEVEN 右:After Like
「ELEVEN」ではただ空間に存在するだけだった空白の私が、愛を知った「After LIKE」では多彩な光をまとっている。
⑤I'VE SUMMER FILMの可能性
IVEがタイムトラベル的な世界観を持っているなら「I'VE SUMMER FILM」が別の時空にいる私たちとして繋がってきそうな気もします。後々わかる事なのかな。
考察って楽しい~~!
雑記
IVEは「愛」をかなり大切に慎重に扱っているようです。怖さも、強さも、鮮やかさも、そして時代性別年齢問わず愛という概念は不変的な共通事項であることを③部作を通して私たちに教えてくれました。
いやこんなすごいグループある?
鳥肌が止まらない。ナルキッソスというギリシャ神話(自己愛の究極)を引用したことも、伝説的な楽曲「I Will Survive」を6ヵ月間も交渉した末にサンプリングしたのも納得じゃないですか?(「I Will Survive」はエイズが爆発的に増加した際、特にゲイコミュニティでのアンセムとなっていました。明日は我が身のコロナ禍で再評価されています)
まさか作詞者の方がこんなにも歌詞の解説をしてくださるとは。曲やMVの解釈に正解はなく、あえて考察の余地を組み込む”余白の美学”があることはもちろん知っています。しかし制作側の意図に限りなく100%近づきたいオタクのエゴもあります。そんなオタクの気持ちを理解してくれているソジウム先生。作詞者さんのおかげで再び考察ブログを書くことができました。ありがとうございます。もはや考察ではなくて答え合わせレビューみたいになってるけど……。
また次のIVEの世界も楽しみに待っています。
スタシマンセ~
余談:前回の考察の反省
前回のブログ「IVEの世界観を考察する①」は「IVEの世界観は神話ナルキッソスが主軸」として書きました。が、「After LIKE」のカムバで実感した事は「IVEの世界観はIVEの物語が主軸」です。当たり前の事でした。なのでモチーフの一部として神話を使う事はあっても、神話をそのまま焼き直ししてナルキッソス原典通り死ぬとかありえないんですよね。反省。
……えっ、そうですよね?不穏なカムバとかないですよね? でも、もしまた神話の匂わせがあったら遠慮なく①の考察を引っ張り出そうと思います。というか、ブログにしていないだけで神話考察を現在進行形で続けています。どうなるかな。楽しみです。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。良い考察ライフを!
このブログの製作者:えねみ
IVE考察① ギリシャ神話
オタクは考察が大好きって、スタシさんよくわかってますね。
なんとIVEが考察界隈に殴り込みにきて下さったようです!!!『After Like』の予告が出た事でその方向性が明瞭になってきました。今からギリシャ神話のナルキッソスを元にIVEの世界観を読み解こうと思います。
まず、世界観を考察するにあたり参考にした本国の方のブログがあります。
↓こちらのブログを私の補足説明や解釈も加えながら日本DIVEが読みやすいようにまとめ直したものだと思っていただければ幸いです。
もくじ
ギリシャ神話ナルキッソスの概略
【ナルキッソスとはどんな話か】
初めにナルキッソス(以下ナルシス)のお話を簡単にお伝えします。
①ナルシスという美少年に妖精エコーが恋をする
②しかしナルシスは妖精エコーではなく水面に映った自分に惚れてしまう
③ナルシスは水面に映る姿は水の精だと信じ、自分だと気付かぬまま恋に溺れ死ぬ
こんな感じです。
【ナルシスの登場人物】
ナルシスのお話には色々な解釈や伝承がありますが、ここではIVEと同じ6人に登場人物を絞って挙げてみましょう。
①ナルシスという美少年
②水面に映ったナルシス自身
③ナルシスに恋した妖精エコー
④エコーの妖精仲間
⑤義憤の女神ネメシス *不当な人を罰する女神
⑥ネメシスの遣いでナルシスを撃ったキューピッド
これらの登場人物をIVEに当てはめてみました。
①現実世界のナルシス→ウォニョン
②水中のナルシス→イソ
③恋する妖精エコー→リズ
④エコーの妖精仲間→ガウル
⑤女神ネメシス→ユジン
⑥報復に加担するキューピッド→レイ
なぜこの配役なのか、順番に説明していきます。
『ELEVEN』と『LOVE DIVE』考察
【メンバーそれぞれの役割は?】
1️⃣現実世界のナルシス→ウォニョン
①ELEVENの歌詞
그날 향기로운 보랏빛의 mood
감히 누가 이렇게 날 설레게 할 줄
「あの日香る 紫色のmood 一体誰がこんなに私をときめかせるのか」
この歌詞はまるでナルシスがキューピッドに撃たれ自分に恋をしてしまう瞬間のようです。そして紫色は不安や快楽を意味しますが、ELEVENのMVで紫色を身に着けたのはウォニョンだけです。
ウォニョンだけが不安定な状態に陥ってしまったということでしょうか。キューピッドに撃たれて心まで操られたナルシスのよう…。
2️⃣水面に映ったナルシス→イソ
①ELEVENで紫色の瞳に見つめられているカット
イソの後ろに大きな瞳があります。その色は紫色です。これは水面を見つめるナルシスの瞳の表現ではないでしょうか。つまりウォニョンに見つめられるイソが水中のナルシスである可能性が高いです。
↓その後LOVE DIVEではウォニョンと表裏一体な表現が多い。
②ウォニョンと対になるヘアスタイル。一緒に妖精(エコー/リズ)のイラストが映っているのもこの2人だけ。
③同じパートを担当
Narcissistic, my god I love it
서로를 비춘 밤
「ナルシスティック、それが好きなの お互いを照らし出す夜」
鏡の中の自分に惚れるような歌詞と振付が特徴的なこのパートはウォニョンとイソが担当しています。
④同じシチュエーションのカット
ウォニョンが水の外、イソが水の中。 これらの事から現実世界のナルシスがウォニョン、水中のナルシスがイソなのではないかと思いました。
後ほど記載しますが、イソはただの鏡写しではなくウォニョンとは別の自我がありそうです。
3️⃣恋する妖精エコー→リズ
①ELEVENで女神ユジンの空間でくつろげている
※この背景のモチーフが女神ユジンのカットでも登場します。
②ELEVENでナルシスウォニョン/ナルシスイソとの3人カット
ナルシス2人と踊ったり行動を共にしているリズ。唯一ナルシスと直接の関わりがあったエコーではないでしょうか。ELEVENのMVでユニットカットがあるのはこの3人くらいです。(あとオーマイオーマイガしてるユジンガウルリズイソの4人カットがありますがよくわからないので飛ばします)
4️⃣妖精→ガウル
後述する報復に加担するレイとLOVE DIVEにて対になっているシーンが多い。なのでレイとは真逆の純真な妖精なのかな。 善がガウルで悪がレイ、みたいな。
①It's so bad it's goodは2人が担当
②綺麗な鏡 or 汚れた鏡
③矢を準備し人目を気にしながら行動するレイを見張っている
この③点からレイに敵対する妖精なのかな…と考えたのですが、いや違うかも…と思ってもいます。ガウルの役回りが一番曖昧です。考察中に生まれた疑問点は最下部にまとめて載せました。
5️⃣女神メネシス→ユジン
①ELEVENで全員から崇拝される振付
②ELEVENで何かを操ってる
ユジンから圧倒的なパワーを感じます。権力者っぽい。IVEの世界の全てを握っているということ…?
また、先ほどリズがくつろいでいた空間の背景はこのオブジェのものでした。
③ウォニョンと同じ行動をする=ウォニョンを操り自分の真似をさせている
例えばELEVEN
女神ユジンが水面を覗き込んでいますが、これはウォニョンを水面に導くためでは?
次にLOVE DIVE
女神ユジンが飛び込み台に座っていますが、これはウォニョンを飛び込ませるためでは? ※キューピッドに撃たれたのはウォニョンだけなので、ユジン=ナルシスとは考え難いです。
6️⃣報復に加担するキューピッド?→レイ
①LOVE DIVEのティーザーフォト
レイだけ悪魔のツノ◦羽◦尻尾が生えたハートがあります。しかも2カットとも。他の5人に悪魔のモチーフはありませんでした。恋を実らせるキューピッドは当然”善”だけど、ナルシスに報復の矢を撃ったレイは”悪”という意味なのかなあ。
②キューピッドとして招待されていない
これは色々な仮定を経ての推測なので他のメンバーよりも詳しく経緯を書いていきます。
【キューピッドパーティーの台詞の意味】
LOVE DIVEのティーザーで出たキューピッドパーティーフォトを公開された順に見ていきましょう。
ウォニョン①②
下部の文字を見てください。そのままの文章と[]で囲まれた文章があります。そのままの文章は写真内の人物の台詞、[]は写真外にいる誰かの台詞だと仮定してキューピッドパーティーのティーザーフォトを訳していきます。
上のウォニョンの①②カットは、
❓[パーティーコード:キューピッド]
ウォニョン「準備できたの?」
こんな感じで読み取ります。パーティーに参加できるのはキューピッドだけと決まっているみたいですね。
リズ①
リズ「サンシャイン、私こっちにいるよ!」
❓[私抜きでキューピッドパーティ?そんなわけないよね]
リズは無事にキューピッドパーティにたどり着いた様子。この台詞で一つ引っかかるポイントが。もし、リズがサンシャインという愛称を持つ誰かに呼びかけているとしたら?
つまり、❓=サンシャインだとしたら?
サンシャインって誰?
そこで、こちら。
IVEの2022年ウェルカムパッケージのコンセプトフォトです。A RAY OF SUNSHINE。レイちゃん(REI)とはスペルが違いますがこの言葉を元に、半ば強引に、レイはサンシャインと読み取ってみます。❓=レイと仮定して進めていっちゃいましょう。
リズ②
リズ「もう準備はできてるよ。はやく来て!」
レイを催促してるのかな。”準備”って、どんな”準備”をしていたの? そして右端にお花が映っていることをなんとなく覚えていて下さい。
ガウル①②
ガウル「会場? 階段405段目、雲の高さ1201フィート、666番目の庭園だよ」
レイ❓[待って、私遅れてるの?]
会場の場所まで完璧なガウル。対して遅刻しちゃってるレイ。
イソ①②
イソ「招待状は届いてますか?ごめんね、キューピッド専用だから。」
イソ「お花の贈り物をありがとう!*ささやき声*今回はあなたを招待しますよ」
招待状を持っていないと一度断られたのに花束のギフトで特別に入場できた人物がいる…。
それってまさかレイ…?
レイ①②
レイ「私どこに羽を置いてきちゃったんだろう…」
レイ「はい、どうぞ。」
どうぞって、何を渡しているの?イソに贈った花束のこと?それともこの画像に写っている別の物?
画像を良く見ると禁断の果実(リンゴ/誘惑の意味)を右手に隠し持つレイ。目の前には水が。リンゴとお水を渡そうとしている?つまり、水中に誘惑することを示唆してる?
ユジン①②
ユジン「このパーティーで私たちがやることはね…」
ユジン「LOVE DIVE!」
全てを知ってそうな女神ユジン。 知ってるというか、LOVE DIVEを企てた張本人のような気がします。
こんな感じで読み取ると、レイは純真なキューピッドではなく悪い事にも加担しちゃうような小悪魔で、キューピッドになりすましながら過ごしているのかもしれないなと思いました。
また、ナルシスウォニョンへの恋に破れたエコーリズはレイを仲間として迎え入れているかも。 サンシャイン/レイに話しかけているだけでなく、LOVE DIVEのMVにそれっぽいシーンがあります。
このようにリズにはお花に囲まれたカットがあります。MVでお花と映るカットは6人の中で唯一リズだけです。また先ほど花束を受け取ったイソを除くと、キューピッドパーティ画像でお花と一緒に映っているのはリズのみです。
これらの事から、リズはレイが持つ花束の”準備”を手伝ってる or 花束を渡して無事に入場できる瞬間を見守っているのかも。
【作詞者が語るIVEの世界観】
ここまでMVやティーザーから設定を決めてきました。ついに神の一手。作詞者からのコメントです。強い。
ELEVENとLOVE DIVEの作詞者は同じなのですが、インスタにライナーノーツ(作詞経緯)が載っているので読んでいきます。
1️⃣ELEVENライナーノーツ
https://www.instagram.com/p/CW8jKP1v5BE/
左:原文 右:パパゴ翻訳
①ここは小さく閉じ込められた世界
②部屋に小さな光が差し込んでいる
③この小さな光は花園にも水中にも見える
④どうやらこのプリズムは上から差し込んでいるようだ
⑤もしかしてこの光源は誰かの瞳(=紫色のウォニョンの瞳)かも?
ウォニョンの瞳に気づくということは、イソ視点でこのライナーノーツは書かれたのかな。
てか…ELEVENは三角プリズムの中の世界観なんだ。そういえばELEVENのMVは鏡張り三角形のカットから始まったなあ。そういうことなのか。
プリズム画像:https://wall.kabegami.com/detail/107758168/
2️⃣LOVE DIVEライナーノーツ
https://www.instagram.com/p/Cb9rwhnlWGl/
左:原文 右:パパゴ翻訳
①森の中に秘密の湖があった
②私/イソがこの湖が好きなのは、反射する自分の姿が好きなのかそれとも…
③見上げると彼女/ウォニョンに会える
④彼女/ウォニョンも見入ってるみたい
⑤今私/イソは彼女/ウォニョンをここに呼び入れたい
⑥一緒に沈んでこの先に何があるのか目撃したい
私=ウォニョンで読むこともできるけど、このライナーノーツも私=イソの方が読み解きやすいのでこんな感じで解釈しました。
ELEVENとLOVE DIVE両方ともイソ視点でライナーノーツを書いているのは何故でしょうか。作詞者さんはウォニョンとイソは鏡に映った同一人物ではなく、それぞれ自我を持った別々の登場人物であることを意図的に表現したのかなあ、と思いました。
世界観考察を元にした2曲のまとめ
では最後に広げた風呂敷を畳んでみようと思います。
ナルシス神話、MV、画像、作詞家さんのコメントから得た解釈を元に、ELEVENとLOVE DIVEそれぞれのストーリーを読み取ります。
1️⃣ELEVENのストーリー
①妖精エコーリズはナルシスウォニョンに恋をしたが叶わなかった
②小悪魔レイは女神ユジンから復讐の指令を受ける
③ウォニョンはレイに撃たれ自分自身と恋をする運命に
④ウォニョンは水面に映る人物を水の精だと思い込み恋焦がれる
⑤水中ナルシスイソは外からウォニョンに見つめられていることに気が付く
2️⃣LOVE DIVEのストーリー
①ウォニョンは水面に映る自分自身を見つめている
②イソはそんなウォニョンを愛おしく思う
③イソはウォニョンがこちらに飛び込むように誘い込む
④ウォニョンが湖へ飛び込むように操るユジン
イソが誘い込んでいるのはウォニョンへの純粋な愛と好奇心の末ですが、ユジンは報復のためにウォニョンを誘い込んでいます。つまり、イソとユジンはウォニョンへの動機が正反対です。
※ちなみにまだ飛び込んでいません※
MVで飛び込み台に座るカットはありますが、実際に飛び込んだシーンは無いです。またライナーノーツでも「私(イソ)は彼女(ウォニョン)をこの水中に呼び入れようとする」段階で止まっています。
ELEVENとLOVE DIVEがこんな感じの物語に思えてきました。
以上がギリシャ神話ナルキッソスを元にしたIVE世界観の考察です。
おまけ:考察ができていない2つのビデオ
強引に解釈をすすめてきましたが全ての動画・画像の内容が上手く噛み合っているわけではありません。A RAY(=RAI) OF SUNSHINEくらいの力技を使ってもうまく理解できていないシーンがあります。
1️⃣"DEAR. CUPID"
LOVE DIVEのプロモーションビデオです。これはキューピッドパーティー画像と同じように会話が繰り広げられていますが、これまでの考察と全く合いません……。
動画内でキューピッド=6人だと言い切っちゃってます。ナルシス(ウォニョン◦イソ)ってキューピッドなの?女神ユジンもキューピッドなの?
まあキューピッドの羽は着脱式っぽく何個も置かれてたりしてたし。
キューピッドパーティーは招待状があるなら誰でも(キューピッドじゃなくても)参加していいよーということかもしれないです。
もしくは、このプロモーションビデオだけIVEナルシス世界観とは無関係の、アイドルIVEとファンDIVEの世界観設定なのかもしれないです。よくわかりません。
2️⃣HAVE WHAT WE WANT
IVEデビュー予告として公開されたHAVE WHAT WE WANT(以下HWWW)の動画があります。
IVEのメンバーが「I HAVE…」と手に入れたい事を宣言しているような動画なのですが。
HWWWに映ったユジンのカットと『After Like』のデザインが似てるんです。
それじゃあHWWWも無視できないじゃん…。ここまでの考察はELEVENとLOVE DIVEからしてきたけども……。
ユジンは何か撮影中の設定なのかな。
私が解釈したIVEナルシス世界観に合わせてHWWWを少しだけ見てみます。
①監督役のユジンとレイ
ユジンとレイの2人だけカチンコを持っているカットがあります。つまり2人が世界を引っ掻き回す役、物語を作り上げる首謀者という意味なのかな。
②カメラを持っていたガウル
ファインダー素材:https://www.crazy-tutorial.com/ja/30228.html
ガウルはユジンとレイと同じく物語を作る側ってこと?俯瞰して見る側なの?ん?
しかもガウル視点のカメラファインダー参考画像(右)を見てください。何かに似てませんか? ……先ほど載せたユジンのHWWWのカットや『After LIke』のデザインっぽくないですか? 偶然なのかなあ。
私が最初の登場人物考察で「ガウルの役回りが一番曖昧」と困った理由はここにあります。普通の妖精かと思いきや、HWWWではユジンやレイと同じポジションにいるんです。
そんなガウルが望んでいるもの。
I HAVE A GOAL
この物語を終わらせたいってこと? 急に怖いやん。
こんな感じで2つの動画だけでも疑問に思う点があります。After LikeのMVが出たら解決するのかな。特にELEVENとLOVE DIVEで不明瞭だったガウルの立場が今よりわかると良いんだけど…。
雑記
期待している今後の展開
ELEVENとLOVE DIVEの流れからして『After Like』が”ナルシスが水中に飛び込んだ”ストーリーで構成してしてきたら面白いなあと思っています。どうしよう死後の世界だったら。一応心の準備はしてるけども。あとガウル大活躍してほしい~~~!!!
それから意味ありげな感じで出された「I'VE SUMMER FILM」がIVEナルシス世界観に関係するかしないかも判断したい。オマージュしてるんだろうなって映画(エコール)があるけどナルシスと上手く結びつけられなくて今回は考察に含みませんでした。
はあ。奥が深い。
どうしよう奥が深いと思ってるのは私だけでスタシ側が全く意図してないことだったら。いやでもそれでもいい。だって楽しいから!!!!!!
楽しい!!!!!
ひとまず、ここまでの考察をAfter Likeのティーザーが出る前に文章化することができて良かったです。After LikeのコンセプトフォトとティーザームービーとMVをしっかりみて、作詞家さんのライナーノーツも読んで、それからまた新しく考察したいなと思っています。
ここまで読んでくださった方へ。いちオタクの妄想に付き合っていただきありがとうございました。よい考察ライフを。
2022/09/04 追記
「After Like」がリリースされたため③部作をまとめた結果を書きました!作詞者さんが解説してくださった3曲の物語です。
このブログの製作者:えねみ